恋人はトップアイドル
セクシーでかっこいい音楽が流れる。ステージの上で4人の男たちが華麗に踊る。
ブラウン管の中で、そのステージに群がる女子たちが、頬を恍惚とさせて魅入っている。私もその一人だ。
気がつけばフォークを持ったまま固まっていた。
曲がクライマックスに近づく。画面いっぱいに一人の男が映し出された。
女子たちの悲鳴がひときわ大きくなる。
「♪愛してる、そう言えば満足?」
その男のソロパートだ。
切れ長のクールな瞳が、セクシーに細められた。
「輝(あきら)ーっ!!」
ブラウン管の向こうから、何人かの女子の声が聞こえる。
私も混じって叫びたくなる。
しかしその声に、輝は答えない。クールで冷静、そんなイメージの輝は、女子たちの歓声も聞こえていないようなそぶりだ。
その姿がまた、一層彼をかっこよく見せるから困る。
そのうちに、曲が終わった。
ステージの中央に、4人の男たちが集まる。女子たちの悲鳴が一際大きくなる。
「みんな、こんばんは!RAVISHINGのステージへようこそ!リーダーの悠です!」
『ゆうーっ!』
一番背の高い真ん中の彼が、そう挨拶した。金色に近い茶髪が無造作に散らされていて、ぱっちりした目元が優しげに光る。
RAVISHING。通称R。
今最も世間で騒がれるトップアイドルグループだ。
リーダーの悠。一番年上の25歳。大人の優しさと、外見の可愛らしさのギャップが人気だ。
見た目がヤンキーっぽい、21歳の隼人。実際口が悪い。
一番若い18歳の優太。金色のウエーブかかった髪が、クリクリとした大きな瞳によく似合っている。見た目が16歳くらいに見える、童顔ボーイ。
ブラウン管の中で、そのステージに群がる女子たちが、頬を恍惚とさせて魅入っている。私もその一人だ。
気がつけばフォークを持ったまま固まっていた。
曲がクライマックスに近づく。画面いっぱいに一人の男が映し出された。
女子たちの悲鳴がひときわ大きくなる。
「♪愛してる、そう言えば満足?」
その男のソロパートだ。
切れ長のクールな瞳が、セクシーに細められた。
「輝(あきら)ーっ!!」
ブラウン管の向こうから、何人かの女子の声が聞こえる。
私も混じって叫びたくなる。
しかしその声に、輝は答えない。クールで冷静、そんなイメージの輝は、女子たちの歓声も聞こえていないようなそぶりだ。
その姿がまた、一層彼をかっこよく見せるから困る。
そのうちに、曲が終わった。
ステージの中央に、4人の男たちが集まる。女子たちの悲鳴が一際大きくなる。
「みんな、こんばんは!RAVISHINGのステージへようこそ!リーダーの悠です!」
『ゆうーっ!』
一番背の高い真ん中の彼が、そう挨拶した。金色に近い茶髪が無造作に散らされていて、ぱっちりした目元が優しげに光る。
RAVISHING。通称R。
今最も世間で騒がれるトップアイドルグループだ。
リーダーの悠。一番年上の25歳。大人の優しさと、外見の可愛らしさのギャップが人気だ。
見た目がヤンキーっぽい、21歳の隼人。実際口が悪い。
一番若い18歳の優太。金色のウエーブかかった髪が、クリクリとした大きな瞳によく似合っている。見た目が16歳くらいに見える、童顔ボーイ。