恋人はトップアイドル
だけど止める手立てなんかない。どうしようもない。
「社長、それはできねえぞ。」
その時、黙ってそれを見ていた輝が口を開いた。
「なに?」
社長が厳しい声で、輝に問い返した。
険悪な雰囲気が部屋を包む。
「俺の通しスタッフは、今事実上、こいつと堂本だけだ。今からこいつを替えるにしたって、堂本の教えを全部叩き込まれたこいつに代わるヤツがいんのか?」
「それはなんとでもなる。お前が気にすることじゃない。」
「なんとでもなる、ねえ・・・。堂本、どうなんだよ?」
「・・・社長、私としては、このまま笹本さんを続行させて頂きたいのですが。」
「・・バカを言うな。」
堂本さんの願いは、あっさりと却下された。
「今から別のスタッフを用意したとして、私が一から教えても、コンサートの流れを知らない中で覚えていくには限界があります。それに、笹本さんはかなりよくやってくれています。ポジショニングも、もう完全に振り分けています。」
「振り分け・・?しかしまだ彼女は2公演しか─。」
「覚えがいいんだよ、こいつ。俺もやりやすい。俺としては、今から替えるなんてごめんだな。」
社長の話を遮って、輝がいった。ポジショニングの振り分けをしている、といった瞬間、社長の態度が変わった。
はっきり言って、輝と堂本さんと社長の話はもう、途中からよくわからない。
「しかしそれでも、高校生である以上、この場所には置いておけん!」
「口外しなきゃ済む話だ。俺と堂本、社長しかしらねえんだ。それとも自ら話すようなバカがこん中にはいんのか?」
輝の静かな威圧感に、社長が押し黙る。
「全国ツアーはこいつとやる。こいつ以外とはやらねえ。」
「な・・!?勝手を言うな!」
「社長、それはできねえぞ。」
その時、黙ってそれを見ていた輝が口を開いた。
「なに?」
社長が厳しい声で、輝に問い返した。
険悪な雰囲気が部屋を包む。
「俺の通しスタッフは、今事実上、こいつと堂本だけだ。今からこいつを替えるにしたって、堂本の教えを全部叩き込まれたこいつに代わるヤツがいんのか?」
「それはなんとでもなる。お前が気にすることじゃない。」
「なんとでもなる、ねえ・・・。堂本、どうなんだよ?」
「・・・社長、私としては、このまま笹本さんを続行させて頂きたいのですが。」
「・・バカを言うな。」
堂本さんの願いは、あっさりと却下された。
「今から別のスタッフを用意したとして、私が一から教えても、コンサートの流れを知らない中で覚えていくには限界があります。それに、笹本さんはかなりよくやってくれています。ポジショニングも、もう完全に振り分けています。」
「振り分け・・?しかしまだ彼女は2公演しか─。」
「覚えがいいんだよ、こいつ。俺もやりやすい。俺としては、今から替えるなんてごめんだな。」
社長の話を遮って、輝がいった。ポジショニングの振り分けをしている、といった瞬間、社長の態度が変わった。
はっきり言って、輝と堂本さんと社長の話はもう、途中からよくわからない。
「しかしそれでも、高校生である以上、この場所には置いておけん!」
「口外しなきゃ済む話だ。俺と堂本、社長しかしらねえんだ。それとも自ら話すようなバカがこん中にはいんのか?」
輝の静かな威圧感に、社長が押し黙る。
「全国ツアーはこいつとやる。こいつ以外とはやらねえ。」
「な・・!?勝手を言うな!」