恋人はトップアイドル
「謝罪?なんのだ。」
「・・・私・・実は、高校生なんです。」
ありえないくらいの緊張感の中、そう言った瞬間、社長の目が見開いた。
「な、に・・?」
その目は、驚き、というより、少しの怒りを含んでいるみたいだった。
それを見て、本当に、大変なことをした、という感覚があたしを襲った。
社長は事態を把握したのか、目をいったんつむると、また開いて、輝を見た。
「お前、知っていたのか。」
「いや、この間知った。」
「堂本は?」
後ろで控えている堂本さんに、社長が聞いた。
「私もこの間、知りました。」
その答えに、社長はため息をついた。
「・・君、応募要項は読んだんだろう?」
「・・・はい。」
社長の目つきが、明らかに変わる。あたしを睨んでいる。
「高校生はダメだと、書いてあったはずだ。そして君は、顔合わせの時、確か・・19歳だと言った。違うか?」
「・・・違いません。」
気を抜くと、威圧感に押し潰されそうになる。でも、負けない。
「違わないのなら、これは立派な詐称だ。犯罪だ。君の仕出かしたことが、今はまだ私と、輝堂本しか知らないが、もし世間にバレたら、私たちの会社そしてRは日本中の批判を浴びることになるんだ。わかるか?」
「・・はい、本当に申し訳ありません・・!」
申し訳なくて、あたしは泣きそうになる。
生徒会長をやっていても、当たり前の常識さえ、あたしはわかっていない。
あたしはまだまだ子供だった。
こんな自分が情けない。
だけど諦められないよ。
こんな自分も、嫌になる。
「・・しかし、今言ってくれてよかった。今ならまだ間に合う。」
・・え?
「君には今日、今ここで、スタッフを辞めてもらう。」
・・!!
わかっていた展開だけど、実際に言われると、静かな衝撃が襲った。
「・・・私・・実は、高校生なんです。」
ありえないくらいの緊張感の中、そう言った瞬間、社長の目が見開いた。
「な、に・・?」
その目は、驚き、というより、少しの怒りを含んでいるみたいだった。
それを見て、本当に、大変なことをした、という感覚があたしを襲った。
社長は事態を把握したのか、目をいったんつむると、また開いて、輝を見た。
「お前、知っていたのか。」
「いや、この間知った。」
「堂本は?」
後ろで控えている堂本さんに、社長が聞いた。
「私もこの間、知りました。」
その答えに、社長はため息をついた。
「・・君、応募要項は読んだんだろう?」
「・・・はい。」
社長の目つきが、明らかに変わる。あたしを睨んでいる。
「高校生はダメだと、書いてあったはずだ。そして君は、顔合わせの時、確か・・19歳だと言った。違うか?」
「・・・違いません。」
気を抜くと、威圧感に押し潰されそうになる。でも、負けない。
「違わないのなら、これは立派な詐称だ。犯罪だ。君の仕出かしたことが、今はまだ私と、輝堂本しか知らないが、もし世間にバレたら、私たちの会社そしてRは日本中の批判を浴びることになるんだ。わかるか?」
「・・はい、本当に申し訳ありません・・!」
申し訳なくて、あたしは泣きそうになる。
生徒会長をやっていても、当たり前の常識さえ、あたしはわかっていない。
あたしはまだまだ子供だった。
こんな自分が情けない。
だけど諦められないよ。
こんな自分も、嫌になる。
「・・しかし、今言ってくれてよかった。今ならまだ間に合う。」
・・え?
「君には今日、今ここで、スタッフを辞めてもらう。」
・・!!
わかっていた展開だけど、実際に言われると、静かな衝撃が襲った。