恋人はトップアイドル
初めてこの世界に入った時は、利用するだけだと思ってたし、いつか恨めしく思う日が来るなんか、想像もしなかった。
実際今だって、俺にはこれしかないと思ってる。
この仕事しか。
でも、好きな女が、初めて惚れた女が、一般人だとは・・・。
困ってるわけじゃない。
乗り越えてやるだけだ。
ただ、もっと逢いたい。
もっと愛したい。
その時、自分の立場が枷になる。
それでも手放せねえけど・・。
すると、ピピピ・・と、何かが鳴った。
さっきのデジタル時計だ。
まだ5時半なのに。
すると優美がその音に、顔をしかめた。
起きるか?
「・・ん・・っ・・。」
優美の寝ぼけた掠れた声に、ドキッとする。
身体を繋げたことで、制御ができねえ。
俺は、中学生かっつーの・・。
思わず苦笑した。
「優美?」
声をかける。
すると、優美がゆっくりと、その大きな瞳を開いた。
焦点の定まらない瞳が、徐々に俺を掴む。
「おはよう。」
優美は瞳をパチクリとさせて、俺を見つめた後、いかにもわかりやすく、顔を赤くさせた。
「あ、輝・・っ。お、おお、おはよう・・っ。」
布団に顔半分を埋めて、瞳をこちらに向けながら、優美はそう返した。
・・・なんだよそれ。朝から可愛すぎるだろーが。
これが計算ナシだってんだから困る。
「時計、止めなくていーのか?」
まだピピピと鳴っている。
「あ・・っ。」
優美は今気づいたように、急いで起き上がって、布団を出ようとした。
が。
どうやら自分のあられもない姿に気づいたらしい。
「や、やだっ。」
そう叫ぶと布団に逆戻りしてしまった。
ちくしょう。
「いい眺めだったのに。」
素直に言うと、優美が涙目で俺を睨んだ。
実際今だって、俺にはこれしかないと思ってる。
この仕事しか。
でも、好きな女が、初めて惚れた女が、一般人だとは・・・。
困ってるわけじゃない。
乗り越えてやるだけだ。
ただ、もっと逢いたい。
もっと愛したい。
その時、自分の立場が枷になる。
それでも手放せねえけど・・。
すると、ピピピ・・と、何かが鳴った。
さっきのデジタル時計だ。
まだ5時半なのに。
すると優美がその音に、顔をしかめた。
起きるか?
「・・ん・・っ・・。」
優美の寝ぼけた掠れた声に、ドキッとする。
身体を繋げたことで、制御ができねえ。
俺は、中学生かっつーの・・。
思わず苦笑した。
「優美?」
声をかける。
すると、優美がゆっくりと、その大きな瞳を開いた。
焦点の定まらない瞳が、徐々に俺を掴む。
「おはよう。」
優美は瞳をパチクリとさせて、俺を見つめた後、いかにもわかりやすく、顔を赤くさせた。
「あ、輝・・っ。お、おお、おはよう・・っ。」
布団に顔半分を埋めて、瞳をこちらに向けながら、優美はそう返した。
・・・なんだよそれ。朝から可愛すぎるだろーが。
これが計算ナシだってんだから困る。
「時計、止めなくていーのか?」
まだピピピと鳴っている。
「あ・・っ。」
優美は今気づいたように、急いで起き上がって、布団を出ようとした。
が。
どうやら自分のあられもない姿に気づいたらしい。
「や、やだっ。」
そう叫ぶと布団に逆戻りしてしまった。
ちくしょう。
「いい眺めだったのに。」
素直に言うと、優美が涙目で俺を睨んだ。