恋人はトップアイドル
近づきたい、君に
「良かったー、終わった・・。」
あたしは目の前に置かれた、新しく作成した予算案を見て、ホッと安堵の息をついた。
「本当、一時はどうなることかと思ったけどな。」
健人が苦笑しながら、肩を鳴らす。
「でも、健人が気づいてくれなかったらもっと大変なことになってたし・・。ありがとね、健人。」
「いーよ、別に。」
ぶっきらぼうな返事が、ちょっとだけ笑えた。
「百合と田中くんもありがとう。わざわざ来てもらって。」
「あたしは大丈夫よ。とにかく大事にならなくて良かったわ。」
「俺も安心しました。ところで会長、これから予備校なんで・・、そろそろ帰っても?」
田中くんの申し訳なさそうな声に、あたしは気にさせないように笑って頷いた。
「うん、ごめんね、こんな時間まで。ありがとう!また新学期にね!」
「はい、じゃあ。」
「またな。」
「またねー。」
田中くんの帰る姿を、百合と健人も見送って、3人揃って椅子の背もたれに背中を預けた。
「はー、さすがに参ったな。」
「今時、パソコンに入れたデータが消えるなんてあんのね。全く誰かしら、ヘマしたの。」
「本当だよねー、なんであたしたちの代だけ消えてんだか・・・。」
今日は色んなことがありすぎて、さすがに疲れた。
しかも輝に秘密知られちゃったし・・。まぁ、言わないって言ってくれたけど。
それにしても。
「健人、百合、本当にありがとう。二人がいなかったらどうなってたか・・。」
実際学校に着いた時には、百合と健人と田中くんの3人で過去の予算を洗い直していてくれた。
しかも百合が運よく、今年の予算案を完全決定する前の、予備のものをノートに記していた。
あたしは目の前に置かれた、新しく作成した予算案を見て、ホッと安堵の息をついた。
「本当、一時はどうなることかと思ったけどな。」
健人が苦笑しながら、肩を鳴らす。
「でも、健人が気づいてくれなかったらもっと大変なことになってたし・・。ありがとね、健人。」
「いーよ、別に。」
ぶっきらぼうな返事が、ちょっとだけ笑えた。
「百合と田中くんもありがとう。わざわざ来てもらって。」
「あたしは大丈夫よ。とにかく大事にならなくて良かったわ。」
「俺も安心しました。ところで会長、これから予備校なんで・・、そろそろ帰っても?」
田中くんの申し訳なさそうな声に、あたしは気にさせないように笑って頷いた。
「うん、ごめんね、こんな時間まで。ありがとう!また新学期にね!」
「はい、じゃあ。」
「またな。」
「またねー。」
田中くんの帰る姿を、百合と健人も見送って、3人揃って椅子の背もたれに背中を預けた。
「はー、さすがに参ったな。」
「今時、パソコンに入れたデータが消えるなんてあんのね。全く誰かしら、ヘマしたの。」
「本当だよねー、なんであたしたちの代だけ消えてんだか・・・。」
今日は色んなことがありすぎて、さすがに疲れた。
しかも輝に秘密知られちゃったし・・。まぁ、言わないって言ってくれたけど。
それにしても。
「健人、百合、本当にありがとう。二人がいなかったらどうなってたか・・。」
実際学校に着いた時には、百合と健人と田中くんの3人で過去の予算を洗い直していてくれた。
しかも百合が運よく、今年の予算案を完全決定する前の、予備のものをノートに記していた。