いつでも好き。
「てめぇ…いい加減にしやがれ」

バキッ

俺はもう我慢できず男を殴った。

え…?
よく見ると俺のクラスの奴だった。

「は…広瀬?なんでお前が蓮を襲ってんだよっ」

「お前が悪いんだろ?協力するとか言って俺に何も言わず蓮先輩と付き合ってんだから」
確かに俺は広瀬から恋愛相談を受けていた。
だが、蓮の名前なんて一度も出ていない。

「お前の好きな奴蓮って知らなかったし。お前何も言わなかったじゃねーかよ」

「言わなくたってわかるだろ。まあいいや。もう十分腹いせできたし」

「ああ!?てめぇこれで終わりだと思ってんのか!?」

「知るかよ。お前が悪いんだよ」
広瀬はそう言いながら泣いていた。
…そりゃそうだよな。
恋愛相談してた奴が好きな奴と付き合ってんだもんな。
でも俺は一生広瀬を許さない。
…いや、元は俺のせいだよな。
とりあえず帰ろう。


「蓮行くぞ」
そう言って蓮の腕をつかんだ。

「いやっ!!!」
俺がつかんだ手は振り払われた。





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