スイッチ
第二章 紫の小箱
毎日が仕事に追われる日々。
会社でも私は出世頭。家庭にも恵まれた。
妻は気は強いが、子供も今では大学生と高校生。
子供達も特別に反抗期もなく、自慢に育った。
と、いうのは結婚当初の理想だ。
実際は、家庭の為、休日も惜しみなく働いて家族を守ってきたつもりだった。
だが娘達は私を汚い物でも見るかの様に扱う。
いったい何の為に今まで頑張ってやってきたというのか。
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