LOVE★work

恭介はあたしが来ると、手を引いて走った。



着いた先は屋上で……



「なんで待ってなかったんだよっ!!」



――怒られた。



「だって…」

「すぐ切り上げたら琉莉いないし、話しかけられてるし、焦った」

「ごめっ…」

「……まぁいい。
つーかそれ食っていい?」

「あっ、いいよっ」



しっかりと焼きそばとたこ焼きは握ってた。



「まだ周るか?」

「ううん、もういい」

「あっそ」



ぶらぶらしながら考えてた。



結局あたしは恭介さえ一緒にいてくれればいいんだ。



恭介と一緒にいる事が、あたしにとっての思い出だ。




< 686 / 816 >

この作品をシェア

pagetop