む☆げん愛
『おい!』
「はい?」
早坂さんのマンションの玄関前で静止される
『今日は同居人がいる!
初めに忠告しておくが、
あいつは女恐怖症なんだ!
だからあいつに
万が一、会ったとしても徹底的に無視しろ!
顔を上げるな!』
「えっ!?
女恐怖症なのに…
無視しちゃっていいんですかぁ?
ますます恐怖になるんじゃ…」
両肩をガシッと掴まれ
まっすぐと見つめられる//
『俺は、医者だ!』
えっ?産婦人科じゃ…
とは思ったけど
あまりの迫力にコクンと頷くことしかできなかった
「おじゃましまぁす」
―バァン!!―
リビングのドアが勢いよく開けられる
『えっ!!女?
お前が…めっずらしぃー!!
どんな、どんな子!?』
ササッと私の目の前に立ちはだかる早坂さんの背中
そ…そんなに…
顔見せたらまずいんだ
私は俯いたまま、なおも手で顔を覆い隠す
早坂さんの鉄壁のガードに守られながら
玄関入ってすぐ左側にある早坂さんの部屋に入った
「ハァ…。ドキドキしました…
あんな感じで大丈夫だったんでしょうか?」
『カンペキだ!!』
「わたし…
女恐怖症の人って
女の人には話しかけられない…と思ってました。」
『あいつは重症なんだ…』
「そう…なんですね…
わたし、気をつけますね!」