舞姫〜MaiHime〜
『どういう事だ。』
空輝の声が教室に響いた。
『…分からない。…どうして…あたしは…喧嘩しないって…言ったのに。』
『…そうか。ならいい。…でも,この戦いを止められるのはお前しかいないからな。』
空輝はそう言って教室を出ていった。
…戦いを止められるのはあたしだけ。
空輝に言われたその一言がとても重かった。
あたしが。
止めなきゃいけない。
あたしが。
舞蝶の総長だから。
だけど。
そしたらもう,ココには居られないんだ。