怖い男達
レストランの隣りには、想像とは全く違うボロボロのアパートがある。
この二階にテンコがいるのか。そう思いながらゴンゾウはアパートの階段を一段一段踏みしめた。
二階は三世帯しかない。階段から一番近い二○一号室はどうやら空き部屋である。次の二○二号室か二○三号室だというのは確かだけれど、外からは分からない。
ゴンゾウはとりあえず二○二号室のチャイムを押した。
中から出てきたのは、白髪の痩せた老人だった。
「どちらさん? わしに何か用かね? 」
ゴンゾウはガッカリしたけれど、瞬時に良いことを思いついた。この老人に、保存してあるテンコの写真を見て貰えば、二○三号室にテンコが住んでいるかを確認出来る。
ズボンのポケットから携帯を取り出すと、テンコの写真を表示して老人に見せた。
「隣りに、この人は住んでますか?」
すると老人は笑みを浮かべ、親指を立てる。
「ははぁ、テンさんの新しい彼氏かね?」
その言葉から、テンコは人妻ながら、不倫の経験があるのだと判断した。もしかしたら、テンコの旦那はもしかして単身赴任か何かで家にはいないのかもしれないとも想像した。
この二階にテンコがいるのか。そう思いながらゴンゾウはアパートの階段を一段一段踏みしめた。
二階は三世帯しかない。階段から一番近い二○一号室はどうやら空き部屋である。次の二○二号室か二○三号室だというのは確かだけれど、外からは分からない。
ゴンゾウはとりあえず二○二号室のチャイムを押した。
中から出てきたのは、白髪の痩せた老人だった。
「どちらさん? わしに何か用かね? 」
ゴンゾウはガッカリしたけれど、瞬時に良いことを思いついた。この老人に、保存してあるテンコの写真を見て貰えば、二○三号室にテンコが住んでいるかを確認出来る。
ズボンのポケットから携帯を取り出すと、テンコの写真を表示して老人に見せた。
「隣りに、この人は住んでますか?」
すると老人は笑みを浮かべ、親指を立てる。
「ははぁ、テンさんの新しい彼氏かね?」
その言葉から、テンコは人妻ながら、不倫の経験があるのだと判断した。もしかしたら、テンコの旦那はもしかして単身赴任か何かで家にはいないのかもしれないとも想像した。