片思い?両思い?


「何で隆平が教えるのよ・・・私がやるわよ・・」

ヤキモチですか、理沙。

「じゃあ、皆で勉強してみる?」

日向先輩の提案で期末の勉強を4人ですることになった。




勉強場所は日向先輩のお家。

「・・・なぁ、茜」

日向先輩は勉強を教え始めてすぐにため息。

「・・・はい」

「よく・・・この高校受かったな・・・」

「・・・ですよね・・・奇跡です・・・」

「こりゃ、教えるの大変だ・・・」

「中学のときと全く出来が違うのは、なんで?」

私は基本的に、頭が悪い。

呑み込みも悪い。

ひとつのことを理解するのに人の倍の時間はかかる・・・そんな私がこの進学校に受かった理由、それは・・・

「暁先生に教えてもらってたの」

理沙の目が真ん丸くなる

「暁先生って、家の病院の?!」

「・・・うん。あと純さんにも・・・」

「はぁ?!」

「ほら、暁先生と純さんってうちの高校の1番2番の人でしょ?・・・教え方うまいんだよね・・・」

「暁先生も純さんも、忙しい人なんだよ?」

「分かってるよ・・・腕はいいし、人気も高いしね」

「そうよ・・・すごく多忙なんだから!」

「だから、ムリしない程度だったんだけど・・・」

「はぁ・・・でも、まぁ茜の成績が急に伸びた理由がこれで分かった」

私たちのやり取りを聞いていた隆平さんが

「もう・・・そろそろ勉強開始してもいいですかい?」

と私たちのやり取りに呆れ顔だ。



それから3人にスパルタで教え込まれた・・・怖い・・・。


「こりゃ、1日じゃダメだな・・・」

「「確かに」」

「うわ~ん」

頑張ってるのにぃ~。





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