片思い?両思い?


そっと唇を離すと、茜を抱きしめた。

「・・あのな・・」

もう、勘弁してくれよ。

「・・・うん」

「・・茜がどんなに馬鹿でも、ドジでも・・嫌いになんてならねーから安心しろ」

「え・・・でも、怒ってるんじゃ・・・」

「怒ってなんてねーよ」

「ほ・・んと?」

「ホント」

「・・・よかった」

安心したのか俺の背中に手を回す。

だああああ・・・・我慢が、そろそろ限界・・・。

「・・・俺は良くねぇ・・・」

全然良くねーぞ・・・。

体がそっと離してまた唇を重ねた。

「・・・ん・・・んん?・・」

声。やばいって・・・・。

どんどん深くなっていく・・・。

やべ・・・勝手に舌が入って行っちゃったよ・・・。

抵抗してくれ~・・・なんで一生懸命答えようとするかな・・・。

とまらねー。


「・・ふぁ・・・」

唇を離したと同時に漏れる声に・・・理性が・・・。

「・・・はぁ・・・やべーって・・・マジやばいって・・・」

茜の肩に顔を乗せて何度も「ヤバイ」を繰り返す。

これ以上は、ダメだ・・・・ちくしょー・・我慢我慢。

「日向先輩?」

茜の声に顔を上げると・・・可愛いんだって・・。

限界・・もう限界・・・これ以上一緒にいると本当にやばいから・・・帰そう。

帰します。


帰ってね。













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