片思い?両思い?


「なんだよ?嫌なのかよ?告白してきたくせに」

泣きながら俺を見る小渕が可愛いな。

なんて、思ってしまった。

「え・・・だって・・茜さん・・」

はぁ。

俺はそこまで引きずってないって言うの。

「お前は馬鹿だな」

「夕陽よりは頭いいもん」

勉強の頭じゃねーよ。

「うっせぇ。どーすんの?」

「え?」

「付き合うのか?やめんのか?」

「つ、付き合う!」

「じゃ、よろしく」

「う、うん」

ちょっと不思議そうな顔してんな。

「それと、茜さんが何もしなくて愛されてるってのは間違い」

「何?」

「茜さんは2年も兄貴に片思いしてたんだよ」

「え・・うそ・・」

「本当」

「誤らなくちゃ・・・あたし、ひどいこと・・・」

「ああ・・兄貴がなんとかできるといいけど・・・」

ま、茜さんが兄貴に2年も片思いなんて、俺も知らなかったけど・・・モテるのに何故、彼氏を作らなかったのか・・・理由がこれで分かった。


「なぁ?」

「・・なに?」

「俺、お前に本借りてたっけ?」

意地悪く言ってみると

「うっ・・・か、貸してません・・・」

小さくなりながら答える小渕。

「だよなぁ・・・じゃあ、遊びにくる口実か?」

「・・・うん」

「おかしいと思ったんだよな・・・それに携帯の番号教えただろ?卒業式の時に・・・」

「え!?うそ・・・聞いてないよ・・・」

「入ってると思うぜ?小渕の携帯に・・・」

慌てて携帯をとりだして確認する。

「あ・・・・もしかして・・・これ?」

「かけてみろよ」

「うん」

少しすると俺の携帯がなる。

「それだな」

「うそ〜・・・知ってたらこんな遠回りしなかったのに・・・」

「お前慌ててたから・・・卒業式のとき・・・本当は、俺告白するつもりだったのによ・・・」















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