とりかえっこしようよ
「俺はまだ半人前だけど、すぐに追いつけるように努力するから。
それに、ひかりちゃんも『特定の相手がいる』ことになれば、課長以外の人からも絡まれないで済むだろうし、第一そんなの俺が許さない」
「ありがとう、いっくん。
そう言ってくれると、心強いな」
「お互いにとって、デメリットよりメリットの方が大きくなったよ、今日の一件でさ」
「……そうかも。
あ、でも、役所の中ではちゃんと苗字で呼んで、真面目に仕事に励もうね」
「もちろん。
……なんか、そういうのもいいよなぁ」
いっくん、何を想像しているのか、ちょっとにやけているんだけど。
でも、嬉しそうだからいいかな?
もうお昼になってしまったので、いっくんの家の近くにあるファミレスへ。
私はハンバーグのセット、いっくんはヒレカツのセットを注文して、二人でちょっとずつ分け合った。
こんなことができるのも、本当に幸せ。
おいしく頂いていたら、隣のテーブルから泣き声が聞こえてきた。