とりかえっこしようよ

「俺はまだ半人前だけど、すぐに追いつけるように努力するから。

それに、ひかりちゃんも『特定の相手がいる』ことになれば、課長以外の人からも絡まれないで済むだろうし、第一そんなの俺が許さない」


「ありがとう、いっくん。

そう言ってくれると、心強いな」


「お互いにとって、デメリットよりメリットの方が大きくなったよ、今日の一件でさ」


「……そうかも。

あ、でも、役所の中ではちゃんと苗字で呼んで、真面目に仕事に励もうね」


「もちろん。

……なんか、そういうのもいいよなぁ」



いっくん、何を想像しているのか、ちょっとにやけているんだけど。


でも、嬉しそうだからいいかな?



もうお昼になってしまったので、いっくんの家の近くにあるファミレスへ。


私はハンバーグのセット、いっくんはヒレカツのセットを注文して、二人でちょっとずつ分け合った。


こんなことができるのも、本当に幸せ。



おいしく頂いていたら、隣のテーブルから泣き声が聞こえてきた。




< 146 / 200 >

この作品をシェア

pagetop