とりかえっこしようよ
月曜日。
役所の1週間が始まった。
研修は終わったけれど、まだまだ覚えなくてはならない仕事は沢山ある。
早く一人前になりたい。
昼休み。
いつものように、橋本と食堂へ行く。
「お前さぁ、歓迎会で松本さん送ってっただろ?
『お姫様抱っこ』でタクシーに乗せて帰ったから、みんなそういう目で見るぞ、これから」
やっぱりな。
「ある意味、狙ってやったから別にかまわない」
「あれ!?
大学時代からの彼女はどうなったんだ?」
してやったりの質問に、笑って答えた。
「彼女が、そうなんだ」
「……マジ?」
「もちろん」
「お前、市役所のOLとも合コンやってたのか!?」
「違う。彼女は小学校時代の同級生なんだ」
「……それで、ここに就職したのか!!
お前、凄いやつだな。
俺が女なら惚れたな!」
俺の背中をバンバン叩きながら、豪快に笑ってる。
冷やかされてはいるけれど、こいつの裏表のなさが、俺は気に入ってる。