とりかえっこしようよ



月曜日。


役所の1週間が始まった。

研修は終わったけれど、まだまだ覚えなくてはならない仕事は沢山ある。

早く一人前になりたい。




昼休み。

いつものように、橋本と食堂へ行く。


「お前さぁ、歓迎会で松本さん送ってっただろ?

『お姫様抱っこ』でタクシーに乗せて帰ったから、みんなそういう目で見るぞ、これから」


やっぱりな。

「ある意味、狙ってやったから別にかまわない」



「あれ!?

大学時代からの彼女はどうなったんだ?」


してやったりの質問に、笑って答えた。



「彼女が、そうなんだ」


「……マジ?」


「もちろん」


「お前、市役所のOLとも合コンやってたのか!?」


「違う。彼女は小学校時代の同級生なんだ」


「……それで、ここに就職したのか!!

お前、凄いやつだな。

俺が女なら惚れたな!」



俺の背中をバンバン叩きながら、豪快に笑ってる。


冷やかされてはいるけれど、こいつの裏表のなさが、俺は気に入ってる。



< 164 / 200 >

この作品をシェア

pagetop