命の箱
男のいやらしく細い目が
真奈を品定めするかのように


見つめている。


真奈はこの上なく嫌な気持ちになった。



「得体のしれない人にレナのことを
言う必要はないでしょう?


帰ってください!」



玄関先の男を真奈は突き飛ばし
ドアを乱暴に閉める真奈。


ドアを閉めた真奈は
へなへなとそこに座り込んでしまった。
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