特攻隊 李那厨魔組


 「なに、へらへらしてるのよ」


 「ごめん。お袋・・・。」


 「家賃なら出すから・・・お願いだから


 うちから出て行って頂戴!」


 「はあっ!」


 そんなのひどすぎるだろ


 そうやって言おうとした俺を拓巳は


 さえぎって話し出した。


 「わかった・・・。」


 俺は何もできなかった。


 俺と拓巳は静かに病室をでた・・・。


 「ごめんな、拓巳に何もできなくて・・・。」


 「んなことねぇよ・・・。」


 拓巳はそう言ってくれたけど


 本当に俺は何もできない人間だ。


 俺は心から思った。


 そして俺はもう誰も悲しませない。


 みんなを守ってやれる人間になってやる。


 そう誓いを立てた。
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