「俺とキスしてみない?」
しよ、って……。

一応語尾を上げて疑問形にしてるけど、俺が断るとは思ってないよね……。

まあ、確かに、今まで断ったことも、断ろうと思ったこともないけど、さ。

キスと同じように、夢中にさせる自信もあるけど。


「誰か、寝てるかもね」


冗談っぽく言いながら、アリサは俺の腕を絡め、半ば強引にベットの方へ引っ張っていく。

そして大雑把にカーテンを引いた。

しわ一つないベッドのシーツ。

さっき、りんごが寝ていたのとは違うベッド。

さっきは俺が寝せてやったけど、今度は俺が押し倒された。

……どこからか寝息が聞こえる気がする。

まさか、ホントに保健室に戻ったんじゃないよな、りんご……。
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