「俺とキスしてみない?」
「……むしろ、こっちが聞きたいんだけど?」

俺をキッと睨みつけ、そして。

「まあ、とりあえず、保健室に運びましょうか?
 そしたら、ゆーっくり、事情聴取させてもらおっかな?」

にーっこり。

目だけ、怒りをたたえたまま。

「……はい」

俺は、背筋に冷たい汗が流れるのを感じた。
 
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