イヌとカメの物語
「僕も……行く。」
「!? だめだよ、イヌタ!!
家はどうするの!?!?」
家なんかどうでもいい。
今は、故郷に帰らないと。
僕の心のどこかで、そう聞こえた。
「…いいんだ。僕、前からレッサに行きたいと思ってたんだ。」
「でも…」
「何、一緒に行きたくないの?」
「行きたいさ!! でも…」
「じゃあ決まり!一緒に旅に出よう!!」
半ば強制的にカメタを説得して、一緒に行くことになった。
カメタは、「も~。」とか言ってたけど、嬉しそうだった。
「荷物は僕が持つよ。痩せたいし。」
そうして、2匹の旅が始まった。
色々な困難が待ち受ける旅がー…