桔梗の場合。
―――――
「ただいまー。」
「お帰り、桔梗。」
「わぁ!!………お兄ちゃん。
ただいまっ!」
家に帰ると、玄関にお兄ちゃんがいて、あたしの帰りを迎えてくれた。
待ってて…くれてたんだね。
「仕事、どうだった?」
「うん。あのね……。
あたし、歌手デビューすることになった。」
「歌手!?それはまたすごいなぁ。
おめでとう。」
「ありがと。でね?
この辺りでボイストレーニング出来る所ってある?」
ないと困るんだけどな。
ある、のかな。
「聞かない、なぁ。
レッスンないのか?」
「ある、んだけど……。
あたしすごい歌下手だから、少しでも練習してうまくなりたい!」
「気持ちはわかる。
だけど桔梗は忙しいし、時間が合わないと思う。」
ズキン
お兄ちゃんが、そんな事言わないで。
「だから、俺が教えるよ。」
「へ?」
「ただいまー。」
「お帰り、桔梗。」
「わぁ!!………お兄ちゃん。
ただいまっ!」
家に帰ると、玄関にお兄ちゃんがいて、あたしの帰りを迎えてくれた。
待ってて…くれてたんだね。
「仕事、どうだった?」
「うん。あのね……。
あたし、歌手デビューすることになった。」
「歌手!?それはまたすごいなぁ。
おめでとう。」
「ありがと。でね?
この辺りでボイストレーニング出来る所ってある?」
ないと困るんだけどな。
ある、のかな。
「聞かない、なぁ。
レッスンないのか?」
「ある、んだけど……。
あたしすごい歌下手だから、少しでも練習してうまくなりたい!」
「気持ちはわかる。
だけど桔梗は忙しいし、時間が合わないと思う。」
ズキン
お兄ちゃんが、そんな事言わないで。
「だから、俺が教えるよ。」
「へ?」