桔梗の場合。
「見ないでよぉ。」
じわっと瞳が潤む。
絶対顔真っ赤だ。
こんな所、見られたくなかったのに。
恥ずかしさと情けなさがあたしを襲う。
「わー、ごめんて桔梗。
まさか泣くとは思ってなかったんだよ。
ごめん。少しからかい過ぎました。
お詫びになんか一つ何でも聞くから、な?」
ほら。
こんなときでもやっぱり子供扱い。
八歳も年下であたしが赤ちゃんのときから知ってるから仕方ないのかもしれないけど。
でもね、お兄ちゃん。
『何でも』なんて言わないでよ。
あたしがお兄ちゃんにするお願いなんて、昔から一つだけじゃん。
願いは変わらない。
『お兄ちゃんのお嫁さんになりたい。』
なんだよ。
お兄ちゃんのばか。
「桔梗?ほら、何?」
ズキン
笑ってくれてるのに、胸は痛む。
あたしのお願いは……。
じわっと瞳が潤む。
絶対顔真っ赤だ。
こんな所、見られたくなかったのに。
恥ずかしさと情けなさがあたしを襲う。
「わー、ごめんて桔梗。
まさか泣くとは思ってなかったんだよ。
ごめん。少しからかい過ぎました。
お詫びになんか一つ何でも聞くから、な?」
ほら。
こんなときでもやっぱり子供扱い。
八歳も年下であたしが赤ちゃんのときから知ってるから仕方ないのかもしれないけど。
でもね、お兄ちゃん。
『何でも』なんて言わないでよ。
あたしがお兄ちゃんにするお願いなんて、昔から一つだけじゃん。
願いは変わらない。
『お兄ちゃんのお嫁さんになりたい。』
なんだよ。
お兄ちゃんのばか。
「桔梗?ほら、何?」
ズキン
笑ってくれてるのに、胸は痛む。
あたしのお願いは……。