風の吹くままに。 〜短編時代小説〜
ただ風のままに、
この風の吹くままに。
だけど私は…――
このまま此処で
この命を終わらせたくない。
もっと生きたい。
まだ、受験だってしてなかった。
折角勉強したのに何にも役に立たなかった。
あのドラマの続きだって見たかった。
もうすぐオープンのスイーツ屋さんのパフェも食べたかった。
あぁ、私。まだまだやり残した事、たくさんあるの。
――――ねぇ、じいちゃん。後悔がいっぱいだよ。