求愛ラバーズ
LOVE.4 -タイミング-
「―――…付き合ってくださいっ。」


「あー…っと、ごめんなさい。」





最悪だ―――…。





モテるって知ってるんだけど、告白現場見たのは初めてだ。





はぁー…ショックがでかいな。





このまま引き返して課に戻りたいんだけど、この先にある総務課に用があるんだよな…。





「覗き?」





よく知った声が聞こえ、背中に冷や汗が流れる。





振り向けば、腕を組み体を壁に預けた葛城さんが怪しい笑みを浮かべ立っていた。





「覗きなんて…イケナイ人。」





少し上目遣いで、色っぽい声を出されたら何も言えない。





「ご、ごめんなさい。」





謝る言葉しか出てこない。





「ふふっ、いい子。」





妖艶な笑みを浮かべ、サラサラと頭を撫でられた。





俺の方が歳上なんだけどな…。





誰かに見られてないだろうか…。




俺、男なんだよ?わかってる?





「葛城さんっ。」





俺の顔がそんなに真剣だったんだろうか、葛城さんは目を見開き固まってしまった。





「三井さん?」


「今夜、時間ある?」




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