求愛ラバーズ
時間あるって……食事一緒しないとか言えばよかった。





「もしかして……。」





嘘っ!もしかしてわかった?





真剣に言ったから告白とか………




「ナンパ?」





……思わないんだ。





「いや、違うけど……食事に誘おうかと思ったんだ。」


「三井さんと?」


「うん。……嫌?」


「全然嫌じゃないよ。私でいいの?」





無邪気な笑みを見せてくれるって事は喜んでくれてんの?





それに、葛城さんじゃなきゃダメなんだよ。





食事に誘うだけなのに情けないな…。





もっとハッキリ言いたかったんだけど、心臓がヤバくて年甲斐もなく緊張してしまった。





「三井さん、メアド教えて?」


「え?」


「私、もう行かなくちゃいけないから、仕事終わったらメールしてくれる?」


「あ、ああ。わかった。」





内ポケットから携帯を取り出すと、シルバーの携帯を準備して葛城さんが待っていた。





「あーっ!同じ機種だね!」





赤外線送信してると、いきなり大声出すから何事かと思ったら携帯が同じ機種だと言い出した。




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