求愛ラバーズ
LOVE.2 -秘書課-
「三井さん。」


「何?」


「三井さんって葛城さんと付き合ってるんですか?」





イスを転がし寄って来た片田さんの言葉に驚かされた。





「ははっ……なにそれ。付き合ってないけど?」


「じゃあ噂は嘘なんですね。」





なーんだと言いながら片田さんは自分のディスクに戻って行った。




俺と葛城さんがねー………ありえないな。





三井宗士 29歳。



この会社に入って6年目。





そんな俺と葛城さんの関係は同じ会社で働く仲間…いや、葛城さんとは結構話したりするから友達とも言えるか。





まぁ、その程度止まりだろう。





葛城さんは俺と同じ歳の彼氏いるみたいだし……可能性ゼロだ。





俺に限らず、男性社員みんなに言える事だけど。





「やっぱり噂だったよ。」


「そうなの!?でも、2人を見たって人いたよね?」


「え?そうなの?そこまでは知らない。」


「まぁ、それも確かじゃないしね。てか、葛城さんってわかんない人よね〜。」






第一秘書の戸高さんがいないのをいい事に片田さんと俣野さんのお喋りは続く。




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