求愛ラバーズ
「だよね〜。歳だってわかんないし、社長の愛人とか戸高さんとも関係あるとか聞くよね。」


「葛城さんって25じゃなかったけ?社長の愛人ってのはないんじゃない?頻繁に訪れるし、愛人だったらそんな事しないでしょ。」


「えー、じゃあやっぱり戸高さんと?」


「そうなんじゃない?お互い名前で呼び合ってるし。」





会話が白熱し、どうやら気づいてない2人。





仕事しろなんてすぐに言えるが、ストップがかかった。





腕を組みながらドアに寄りかかり恍惚な表情を浮かべてる。





人差し指を口に当て、黙っててと合図されたら何もいえない。




「てか、葛城さんの車フェラーリでしょ!」


「そうそう!あれって何千万もする高級車なのよ。一般OLなんかが買える車じゃないはずよ。」


「だよね〜!やっぱりパトロンいるんだね。性格はわからないけど、顔がいいって得だよね〜!」


「パトロンがいてお金貰えるなら働かなくていいのにね。」





噂話から段々と愚痴話に移っていく。





ここら辺で止めないと本当にヤバいんじゃないか?





口を開こうとした瞬間、艶のある声が秘書課に響く。




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