COLORS【透】桜、儚く散るユメ
「じゃあ、あとはお願いね。本当に一人で大丈夫?」

「もう~~!しつこいってば。大丈夫だから、おばさんは同窓会を楽しんでくればいいの」

私は今、母の妹にあたる葉子おばさんのとこで世話になっている。
おばさんは七年前に旦那さんを病気で亡くしてから、この『喫茶店SAKURA』を切り盛りしているんだ。私も中学に入ったくらいからお店を手伝っている。


子供のいないおばさんは私を本当の娘のように可愛がってくれた。
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