青空の紙ヒコーキ
* * *

「行っちゃったね…。」

「なんか…似てるよね。久哉とはるって。」

「あ、それちょっと分かるかも。
っていうか陽くん、ホント大丈夫?
ここんとこ告白ラッシュでしょ?」

「んー…ちょっと…多いかな。
でも、クリスマスだからって別にそんなに焦ることないのにね。
大切な人と一緒に過ごしたいって気持ちは分かるけど…。
笹川さんだって本当は久哉と二人っきりがいいんじゃないの?」

「えっ!?ていうかそういう陽くんこそ…。」

「はるは、みんなでワイワイのほうが好きだと思うよ。
はるが楽しんでる顔が見れるなら、俺はそっちでいいと思ってる。」

「確かに…はるはそうだね…
陽くんと二人っきりじゃ…ちょっとなんかまた一人でパンクするかも。」

「はるのこと…本当によく見てるんだね。
笹川さんには敵わないなぁ…俺。」

「そんなことないよっ!!
ていうかあたしこそ、多分陽くんに敵わないし。」

「そうかな?
あ、いまさらだけどありがとう。
言い忘れてたよ。」

「え?なんの『ありがとう』?」

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