青空の紙ヒコーキ
ベージュのマフラー…

しかも手編みっぽい。

所々いびつだったりする。



「これ…
はるが編んだの?」

「えっと…まぁ…
一応…ね。
だから期待しないでって言ったの!!」

「全然…期待はずれなんかじゃないよ?
ありがとう、はる。
すごく…嬉しいよ。」


それは正直な気持ちだった。


そして頭の中で辻褄が合う。


ここ最近、はるがずっと眠たそうにしてたのは…



「これ作ってたから…
ここのところずっと眠そうだったの?」

「…う…うん…
だってあたし、梨絵みたく早くないし…
っていうか編み物自体初めてだったし…
だから出来上がったのもこんな…
ちょっと残念な感じのマフラー…。」

「残念な感じって…そんなことないよ。
大事にする。」


そう言って貰ったばかりのマフラーを俺は巻いた。

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