合縁奇縁~女は欲張りな生き物なのです
「俺は弱い人間だ。
見栄とか、世間体とか、そんなくだらないものに振り回されて、お前を傷つけてきた。
けどな、今は違うぞ。
今、俺は強い人間になりたいと願ってる。
見栄とか、世間体とか、そんなものはくだらないと言い切れる。
大切なものを守ることが、愛するものを守ることが、本当の強さだとわかったからだ。
俺は、お前とお前のなかに宿る俺達の子供を愛してる。
結婚という形が、その愛を表すにふさわしいものかどうかはわからない。
でもな、俺は、みんなに俺とお前と、そして俺達の子供の幸せを祝福してもらいたいんだ。
いままでお前に辛い思いをさせてきた分、余計にそう思う。
裕子、俺を信じろ。
不安は不安のままでいい。
でも、俺がいつも側にいることを忘れてもらっちゃ困る。
俺はお前の夫になる男だぞ、そして、お前は俺の妻になるんだ」
そう言って、雅樹はあたしを抱きしめた。
不安は不安のまま、あたしは愛に包まれた。
「うん、うん。そうだね、みんなに祝福してもらいたいよね……」
あたしは、何度も頷いた。
「まぁ、上出来ね。
じゃ、ひとまずみんな外に出て。
花嫁のお化粧を直さないと……
すいません、おじ様もおば様とご一緒に式場の方でご準備いただけますか。
もう皆さんお集まりなんです。
裕子はあたしが、直ぐに連れて行きますから」
完璧なまでのよそ行きスマイルで、舞子はみんなを部屋の外へと追い出した。
見栄とか、世間体とか、そんなくだらないものに振り回されて、お前を傷つけてきた。
けどな、今は違うぞ。
今、俺は強い人間になりたいと願ってる。
見栄とか、世間体とか、そんなものはくだらないと言い切れる。
大切なものを守ることが、愛するものを守ることが、本当の強さだとわかったからだ。
俺は、お前とお前のなかに宿る俺達の子供を愛してる。
結婚という形が、その愛を表すにふさわしいものかどうかはわからない。
でもな、俺は、みんなに俺とお前と、そして俺達の子供の幸せを祝福してもらいたいんだ。
いままでお前に辛い思いをさせてきた分、余計にそう思う。
裕子、俺を信じろ。
不安は不安のままでいい。
でも、俺がいつも側にいることを忘れてもらっちゃ困る。
俺はお前の夫になる男だぞ、そして、お前は俺の妻になるんだ」
そう言って、雅樹はあたしを抱きしめた。
不安は不安のまま、あたしは愛に包まれた。
「うん、うん。そうだね、みんなに祝福してもらいたいよね……」
あたしは、何度も頷いた。
「まぁ、上出来ね。
じゃ、ひとまずみんな外に出て。
花嫁のお化粧を直さないと……
すいません、おじ様もおば様とご一緒に式場の方でご準備いただけますか。
もう皆さんお集まりなんです。
裕子はあたしが、直ぐに連れて行きますから」
完璧なまでのよそ行きスマイルで、舞子はみんなを部屋の外へと追い出した。