*桜色*
思い出
―――――次の日。
「これでいいかな?」
あたしは昨日の夜から悩んだあげく白いマキシ丈ワンピとかんかん帽をかぶった。
「結構無難でいいよね...」
あたしは少し自信をなくしながらつぶやいた。
「千夏~!充くん来てるわよ!!」
「はーい!!」
キャー///
急にドキドキしてきた//
あたしが緊張しながらドアを開けると車から顔を出している充兄ちゃんの姿があった。
「千夏おはよっ!」
「おっ、おはよう///」
「まぁ乗れよ!」
あたしはぎこちなく挨拶すると充兄ちゃんの車の後部座席のドアを開けた。
「なんでそっちなんだよ(笑)助手席座れよ!」
「えぇっ!!でも・・・助手席は南さんの・・・」
特等席でしょ?
あたしは言えなかった。
認められるのが怖かったから...