腐女子とナル男の奮闘記。


そのうしろでは優貴と隼人が腹を抱えてケラケラと笑っている。
かなりのツボだったらしく、2人とも目に涙を浮かべながら爆笑中だ。


「ひぃーっ!(笑)まじうけるわ!!型にはまりすぎだろー!!」

「ふふっ、2人の周りにお花畑が見えちゃったよん♪(笑)」


馬鹿にされていたのは重々承知だったが、柊に言い返す気力はもうなかった。



その代わりに切なそうに歪む。



「お嬢はさ、その……BLの場面にいる俺とじゃないと、友達にはなれないのか……?」

「大丈夫安心して、どれも無理」



目は輝いているはずなのに、返答は厳しい。そして早い、即答。


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