腐女子とナル男の奮闘記。


「友達にはなれない……のか?」

眉間にシワを寄せて、かすれ声で呟く。


なんだ、こいつも顔を隠して、性格隠して、もう全て隠せば声優もいけるんじゃ……と期待した時だった。




「じゃあ友達越えてカッポーになろうぜ!(ウインク☆)」

「死ね」




やっぱりダメだった、全ての細胞が死にきっていた。



ひとまず近寄ってきた柊に一発蹴りをかまして下駄箱へと向かった。

秘密の薔薇園のオープニングテーマを聞きながら。




「おっ、お嬢っ!ゲホッ!!」

「恋は難しいね?」



倒れた柊に、笑顔で問いかけた雅巳なのだった。



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