君と繋いだ手


「…なんか、
職場と雰囲気全然違うね…」


「そうですか?…」


なんか恥ずかしくなって
目をそらしてしまった。


「うん。大人っぽく見える!!」


おしゃれ頑張って良かった!!
私は心ん中でガッツポーズをした。

「んじゃ、出発しまーす!!」


車が走り出しても
まだ私の心臓はドキドキしていた。


片手ハンドルで
左手を座席の横についてる
収納ボックスに置いているのを
私はじっと見つめていた。


手…触りたいなぁ…


そんな私の視線に気付いた榎本さんが、何も言わずに私の手を握った。


びっくりして
榎本さんを見ると、
少し顔が赤くなっていた。



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