運命の恋～先生を抱きしめたい～

近づく心

「どうした？」


先生は驚いた顔をして
私を見つめた。



私は先生のよく見ると薄い色をした
目を覗き込んだ。


「先生の目は何を見てるの？」



「え？」



「真理子さんを
探してるの？」



先生は驚いた顔をした。


「月城・・・・・」



「ここにはいないよ。
真理子さん・・・・・・」



「まいったな・・・・」
先生は苦笑いをした。



「先生……可哀そう……
いつまでそうやって悲しみを
ひきずって生きて行くの？
ここにはいないんだよ………。
そんな悲しい目をしないで……」


私の目は今にも涙が零れ落ちそうだった。



「月城？どうしたんだ？」

先生が私を警戒したのが
感じられて・・・・・
私は今まで抑えていたものが
一気に溢れだした。