運命の恋~先生を抱きしめたい~
私は兄の隣に座った。



「ずっと話合いをしてきたんだ。
それで、パパとママは離婚することにした。」



私はビックリした。



「え?何?」




「離婚する。」

父の言葉に不仲なのはわかってても
離婚なんて言葉が出るとは
思わなかった。



「パパに好きな女ができたんだって。
受付の女、それもまだ…若いのよ。
気持ち悪いでしょう。
紅とたいして年も変わらない女だって。」

母は顔を上げずに言った。



「何それ!?」

やっと父との会話も増えてきて
先生という共通の人物を知っていて
少し頼りにしていたから


「パパ・・・ホントなの?」


私は立ち上がって
父に聞いた。
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