運命の恋~先生を抱きしめたい~
クラスメートには
母親の住む外国で
急きょ暮らすことになった

そう言った。


最初は 紅の突然の退学に
みんなが動揺していたが

季節が変わり
時間が流れて行くうちに
誰も紅の存在を忘れてしまっていた。



忘れられないのは俺だけ・・・・



紅が消えて
次の真理子の命日には
美しい花束が贈られてきた。

紅の字で

『真理子さん…今年も先生
寂しがってますか?』



そんなカードがついてきた。


真理子の遺影が
紅の花束で鮮やかに飾られた。

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