運命の恋~先生を抱きしめたい~
冷えた身体の錬が

「紅・・・寒いから温めて・・・」


そう言って私に抱きついてきた。


「外にどれだけいたの?
錬の身体は夏を感じないのかしら」



「俺の身体は紅が温めてくれるから
夏の世話にはならない・・・」



「ご飯・・・・」



「先に紅を食べてからにする」



「や~ね・・・・」



「愛してるよ・・・・」
錬がキスをした。
冷たい唇だった・・・・・



「うん……私も愛してる……」


私は錬の上に体勢を変えた。



「今日は私が錬をいっぱい
温かくしてあげるから……
魔法をかけてあげるから目をつぶってね」


そう言って錬の目をつぶらせた……


あと少ししかない時間で
私がどれだけ錬を愛してるのか
錬の心と身体に刻みつけたい


私は必死だった・・・・・
錬が私を思い出す時
幸せになれるように………


私の熱い唇で錬を一緒に溶かしてあげる


何度も
「世界で一番愛してる」と言いながら…
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