運命の恋~先生を抱きしめたい~
「錬?」


「俺は情けないんだ・・・・
あの時…どうしてもっと紅に接触
しなかったんだって後悔した……
あの電話の時の辛くて痛くて
泣いていたんだろう紅に
気づきもせずに電話を切ってしまった
自分が許せない……」


「あの時錬が来たら
私は窓から飛び降りたわ……
あんな悲惨な私を見られたくないもの」




「かわいそうに……
辛かっただろう?
奴ら……やっぱぶっ殺せばよかった」


「私のために……
そんなことしないで……
進学校の教師なのに
問題になったらどうするの?」



「俺には紅が一番大事なんだ……
だからバカなことはしない
もう離れ離れにはなりたくないから
俺達一緒にいる運命なんだって……」


俺の言葉が紅の心に届くように
俺は言葉をかみしめた。
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