運命の恋~先生を抱きしめたい~
「ひどいよね・・・・」

彼がいなくなった教室で
話しかけてきた女生徒


「私 佐々木 愛 よろしくね。」



「あ、よろしく。」



「あの 先生ひどい言い方だよね。
私、三年におねえちゃんいるけど
担任あたらなきゃいいねって
言われてたんだ。」


「そうなの?どうして?」



「恐ろしく冷たいらしいよ。
ただね、数学の教科担任としては
いいらしいんだけど
担任ともなれば………
ちょっとブルーだったの。」



「冷たいんだ。」





あの日・・・・
あの日の彼は 冷たい人間だなんて
思わなかった。


一目見て
熱い人間なんだって思った・・・・



きっとあの事故からだ・・・・・。



愛する人を失った傷を
まだ彼はひきづっているに違いない。



私はさっき言われた言葉よりも
彼の心の大きな傷が
心に突き刺さった。
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