アタシはボクの中に…
【入学】
3年前の春―

「よしッッ!!準備出来た!!」

アタシ、仲川美亜乃(ナカガワミアノ)は、今日から高校生。


憧れていた夏香高校に入学する事になった。
夏香高校は、もとは男子校で3年前に共学になったが、女子の数が少なかった。
しかし、アタシはこの制服にひとめぼれだった。


「やっぱ、カワイイ♪」



母:美亜乃ぉ!!行くわよ!!

美亜乃:今、行くッッ☆



階段を降りると、大スキな両親。

父:やっぱ、美亜乃に似合うなッッ。


母:制服で学校選んだのはビックリだったよ。でも、成績も良かったし、学校は選べたもんね♪

美亜乃:そんな事言わないでよー。ちゃんと、学校の方針も見たし。

母:ふーん。

父:さぁ、行こッッ☆



学校に着くと…



朋美:あっ!!美亜乃ー♪

美亜乃:朋美ッッ☆

朋美:美亜乃、またおんなじ!!

美亜乃:うそっ☆何組ー??

朋美:3組☆


朋美は中学の時から、ずっと同じクラスで、親友だ。


朋美:この調子じゃ、また3年間一緒かもね♪

美亜乃:えー。それは勘弁☆ワラ

朋美:こっちのセリフー♪ワラ




両親と別れて、2人で教室に向かった。


朋美:ねぇ。美亜乃は部活、どーするの!??

美亜乃:もちろん☆野球部!!

朋美:だろーね…。6年間、マネージャーですか。アタシも陸上、続けようと思って♪

美亜乃:そっかぁ☆やっぱり、もったいないもんね!!


教室に着き、席に着く。

美亜乃:やっぱ、席はこーだね☆



朋美は中井なので、出席番号順に並ぶと、前後になるのだった。


朋美:ってか、マジで女子少なくない??数えたら、このクラスは10人だった。

美亜乃:少なッッ!!

朋美:男子が28人だから、結構むさいね…。

美亜乃:あららぁ…

朋美:カッコいぃ人、いるかなぁ??

美亜乃:恋愛したいなー☆

朋美:あんた、中学ん時もチャンスいっぱいあったじゃん。

美亜乃:うーん…野球一直線だったから。

朋美:はぁ…。まぁ、その調子じゃ、高校も無理かな??

美亜乃:えー!!



< 2 / 46 >

この作品をシェア

pagetop