偽りなき恋
タカシの恋
仕事を始めた頃の僕は暗くて無口だった。
ただ黙々と仕事をして体を疲れさせたかったからだ。そうしないと不安で眠れなかったからだ。


僕は段々と仕事先の人達と打ち解けてきて話すようになり。こんな記憶のない男に優しくしてくれた。
だいたいは同情から優しくしてくれる人が多かったが中には友達になってくれる人もいた。

僕にとって友達が唯一の救いだった。
休みに独りだと不安が付きまとうが友達と一緒にいると不安が消える。
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