【ホス恋・完結編】
いつもの扉を重い気持で開けて店内へ。

そのまま店長が間を持たせてくれている淳の席へ。

普通に話している淳を見てちょっとホッとして席に付く。

「遅い~!!駆けつけ一杯!!」

淳が瓶ビールを俺に差し出す。

「一杯?…これ一本やん!?」

苦笑いする俺を睨む淳。

「あたしの進める酒は飲まれへんの?」

「…あほか…」

ムースでガチガチに固められた髪を優しく撫でる。

「…もぅいい!!…返して!!」

俺の手から瓶ビールを奪ってそのまま自分の口に運ぶ。

こんな飲み方の日はロクな事が無い…。

酔っ払う前に帰らせよう…。

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