ドライヴ~飴色の写真~
〈2〉
時は経ち。
私は、すっかり馴染んだ『篠敬太郎探偵事務所』の来客用のテーブルを囲んでいる。
右隣には、お馴染みの篠さん。
向かいには十雨くん。
その隣には、原田千夜李さんが座った。
本題を話し始めて約20分程は経過しているかと思う。
篠さんは、十雨くんの語る内容をじっくりと静かに受け止めていた。
その様子は、ちゃんと《探偵》だと思った。
また、十雨くんに、まるでサンマに添えられた真白い大根おろしのようにちょこんとおしとやかに寄り添う、原田さん。
正直、私はずっと彼女のことばかり見ていた。
見れば見るほど、天然記念物な程に可憐な女性だ。
美しいとも、可愛らしいとも思える。
同性の私ですら、こんなにメロメロなのだから、男性からしてみたらもう、なんだ。アレだ。さぞかし……ヤバイのだろう。
「……さん、なぎさん」
私の耳に、篠さんの声的なものが届いた。
「はい。なんですか」
時は経ち。
私は、すっかり馴染んだ『篠敬太郎探偵事務所』の来客用のテーブルを囲んでいる。
右隣には、お馴染みの篠さん。
向かいには十雨くん。
その隣には、原田千夜李さんが座った。
本題を話し始めて約20分程は経過しているかと思う。
篠さんは、十雨くんの語る内容をじっくりと静かに受け止めていた。
その様子は、ちゃんと《探偵》だと思った。
また、十雨くんに、まるでサンマに添えられた真白い大根おろしのようにちょこんとおしとやかに寄り添う、原田さん。
正直、私はずっと彼女のことばかり見ていた。
見れば見るほど、天然記念物な程に可憐な女性だ。
美しいとも、可愛らしいとも思える。
同性の私ですら、こんなにメロメロなのだから、男性からしてみたらもう、なんだ。アレだ。さぞかし……ヤバイのだろう。
「……さん、なぎさん」
私の耳に、篠さんの声的なものが届いた。
「はい。なんですか」