小学生との恋愛講座




「杏(きょう)~!こーちゃんのとこ行くんだけど、あんたも行く?」




「あ。いく~」



こんにちは。


私は

黒木 杏果(くろき きょうか)。



元気だけが取り柄の、ごく平凡な女子高生である。



お母さんの口から出た
こーちゃんとは、私のイトコ。
今日は何年かぶりに、こーちゃんのお家にお邪魔する予定である



こーちゃんは私の1こ上の高校2年生。すっごくイケメンで、
よく小さい頃から遊んでくれてた、一人っ子の私にとっては
実の兄のような存在。


母同士も仲良くて、
昔はよく一緒にごはんを食べたり
お出かけする仲まであった


こーちゃんには二人下に兄弟がいて、
中学3年の夏良(かい)とは何度か会ったことがあるけれど

実はまだ末っ子の冬麻(とうま)には会ったことがない。



正確には、冬麻が生まれたときに抱っこしただけで、
もう小学6年になったらしいので
私はやっと顔を合わせることができると楽しみにしていた











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