僕の唄君の声


(奏輔視線)


玲が女に呼ばれて早5分。

何故こんなことを言うのか、というと、呼ばれたことを心配してるのではない。むしろ、いつものことで気にも止めていない。

では何か。

時間だ。長すぎるのだ。いつもはものの2〜3分で帰ってくる。悪いときなど、秒殺を文字通りにした感じだ。


が、華己ちゃんと話していたい気持ちを抑え、コートに戻ればキャプテンはいない。



休憩時間の5分は過ぎた。




「‥副部長、働きますか〜」


脳の片隅にいる玲を、蟻以上にどうでもいい存在にしつつ、(実は気にしてるんだけどね!)指示を出していく。







ゲームが始まってから、2〜3分。

玲は体育館に入ってきた。



.
< 88 / 133 >

この作品をシェア

pagetop