僕の唄君の声


「〜〜っ、!」


顔が熱い。

最悪だ、最悪最悪最悪最悪最悪最悪!



迫力もクソもないが、最後の悪足掻きで睨んでみる。そうすれば、フッと余裕そうな笑みを1つ返された。



「別にこれアンタのことじゃな、近い!」


「キスしようとしてんのに、近いって何。」


「近いのよ!」


「だから、キス。」


「しない!」



体を思い切り反らして顔を横に向けていたが無理矢理、体も顔も前に方向転換。


「無理無理無理無理無理イイィ!」


「黙れ馬鹿。」


「馬鹿じゃない!」


唯一、自由な両手で胸板を押すがびくともしない。





こうなれば強行手段。





抵抗していた力を完全に抜く。


「‥‥ねえ、目閉じて。」


「‥ん。」


そう言えばコイツは素直に従った。

こうなってしまえばこっちのもの。






さあ、皆でカウントダウン。



さーん



にー


いーち



せーの‥‥っ!


.
< 94 / 133 >

この作品をシェア

pagetop