姫密桜
話しているうちに
楽しい時間は過ぎて
私達は『また、明日ね』
と別れた。

私と槇は、別れることは
無い。

同じ道を、同じ家へと
帰る。

「サクラ
 もうすぐ誕生日だな」

「うん、16歳になる」

「プレゼント
 何が欲しい?
 
 また、クマの
 ぬいぐるみか?
 
 確か
 去年もそうだった」

「テディベアは
 もう卒業しなきゃ・・
 16歳って言えば
 子供じゃないもの」
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